財務コンサルティングBLOG

決算説明

IR | 2015年10月8日

財務コンサルタントの城戸です。

経営者の皆様、

「社員向けに決算説明」

を行っておられますか?

銀行向けに決算説明を行う重要性は
以前に書いたかと思います。

銀行は
融資した資金が安全確実に返済されるかを
融資実行時の審査と
融資実行後のモニタリング
で確認をします。

決算説明は
そのモニタリングの為に必要で、
銀行に言われて行うのではなく、
経営者自ら進んで行うことが重要であると
書きました。

今回は
「社員向け」です。

決算書は1年間一生懸命仕事をしてきた結果の
「成績表」です。

会社の舵をとってきた
経営者にとっての成績表であるとともに
社員の頑張りの「証」でもあります。

〇社長、こんなに報酬を取りやがって!俺はこんなに薄給なのに!

〇全社の給与ってこんなにあるんや!俺は平均より少ないやないか!

〇接待交際費が多いん違うか!社長は会社の金で飲み食いしやがって!

〇うちの会社、こんなに儲かってないんや!危なそうだから転職を考えておこう!

社員さんのこんな反応を危惧されていませんか?

ポイントは、

「決算説明の目的とその為に何を伝えるか?」

です。

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決算説明の目的は
「社員の経営参画意識の醸成」
です。

その為に

① 数年の決算書を比較する
・ 社外の環境の説明
・ 会社、個人が取り組んだ結果の確認

② 社員一人一人の頑張りが、会社の業績に繋がっていること
・ 会社全体の売上に対し、個人の売上、個人の生産金額はどのくらい貢献しているのか
・ 研究開発結果が売り上げに貢献したのか
・ 仕入コストの削減努力が、どのくらい利益向上に貢献しているのか
・ 電気代の節約、コピー用紙の節約が、どのくらい利益向上に貢献しているのか

③ 業績が社員一人一人に与える影響について
・ 利益の計上によって賞与、昇給、昇格が実現したのか
④ 前期の業績を踏まえ、今年はどんなことに取り組むのか
・ 今期の「目標売上」「目標売上総利益」「目標営業利益」の設定金額はいくらか
・ 売上を増加させるために
・ コストを削減させるために
会社は何に取り組み、部門、個人は何に取り組むのか
⑤ その取り組み、頑張りが、社員にもたらす恩恵
・ 目標を達成した時、社員にどのようにその頑張りが反映されるのか

を明確に発表します。

決算書そのものを明示しても
上記の説明用に加工したものでも
かまいません。

会社の進むべき方向

「ビジョン」

を発信するツールとして決算書を使いましょう!

 

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