決算説明に行くべし! ③
財務コンサルタントの城戸です。 決算説明に行く際に携行するダイジェスト版について 書いていきます。 ①決算期の業界の様子、企業が取り組んだ事項 まずは業界の様子。 ポイントは「取引先の業界の様子」です…
財務コンサルタントの城戸です。
今回からは、ダイジェスト版の
「貸借対照表」に入ります。
婦人服の小売業を例にすると
流行おくれの売れ残り品がないか?
戸建分譲の不動産業を例にすると
欠陥で売れないまたは
原価が高すぎて売ると赤字になってしまう
売れ残り物件を抱えていないか?
製造業を例にすると
生産計画を誤り
作り過ぎて売れない在庫をかかえていないか?
等々。
健全な(=いつでも売れる)資産を計上している事を
を示す必要があります。
同じ意味で
売掛金・・・回収できない焦げつき債権を計上していない
貸付金・・・返済の見込めない貸し付けを計上していない
こともあわせて示す必要があります。
資産の計上=利益の計上ですから
不健全な資産の計上=不正な利益計上
つまり、粉飾(ふんしょく)となります。
銀行とより良い関係を構築するために
決算説明を行いますので
ごまかしを利かせやすい項目は
積極的に開示して
銀行の疑心暗鬼を払拭するのです。