財務コンサルティングBLOG

決算説明に行くべし! ⑧

IR | 2015年3月20日

財務コンサルタントの城戸です。

貸借対照表の右側、負債の部。
「⑦銀行借入の内訳」です。

 ポイントは、他行の融資姿勢を開示することです。

下記の表をダイジェスト版に盛り込みます。

銀行借入内訳
(単位:千円)

銀行/支店 短期借入 長期借入 合計 シェア
金額 資金使途 金額 資金使途
甲銀行/A支店 20,000 納税 30,000 工場増築 50,000 50%
乙銀行/B支店 0 20,000 運転 20,000 20%
丙銀行/C支店 30,000 運転 0 30,000 30%

上記の表のポイントは、
シェアの確認と
長期借入金をどこの銀行が対応しているか
になります。

シェアの確認には
2つの目的があります。

一つ目は、銀行は、他行に融資シェアで負けたくない!
商売のチャンスを他行に奪われたくないのです。

a1180_002135

二つ目は、その反面他行もちゃんと応援しているのか?
というリスク管理です。

乙銀行・丙銀行は、甲銀行の貸出状況を確認します。
甲銀行の貸出金残高が急激に減少していると
「何らかの理由で貸出金回収方針に変化したのでは?」
と疑うのです。

融資金額が大きいと
経営者とのコンタクトが多い分
融資先の情報が入り易くなります。

リスクが大きくなっている(=顕著な業績悪化が見られる)
とわかれば、貸出金を回収しなければなりません。

その融資方針を貸出残高で確認するわけです。

長期借入金の対応についても
銀行の融資方針を測ることができます。

「なが~いお付き合い!」
というCMがありますが、
業績の良い企業とは、長く付き合うことで
色んな融資のチャンスを見込めます。
「ゆっくり返済してください」となり長期借入金の残高が増えます。

反対に業績が悪化したり、
新規の取引で融資先企業のことが良く理解できていない場合
短期借入金で対応して
返済状況等を観察しながら様子をみることがあります。

ダイジェスト版には
「各行とも変わらず前向きな融資対応をしてくれている」
というコメントを忘れずに!

カテゴリ別アーカイブ
年別アーカイブ