決算説明に行くべし! ⑤
財務コンサルタントの城戸です。 決算説明ダイジェスト版には 「③売上高と売上原価率の前期比増減の理由」を 記載する必要があります。 この記載は 「経営者様の経営努力」を表現することになります。 売上・…
財務コンサルタントの城戸です。
決算書では、売上高の一行で計上されていますので
その企業がどうやって儲けているかがわかりません。
企業の「強み」は以下の表で表現できます。
売上・原価明細 (単位:百万円)
商品群 Ⅰ |
商品群 Ⅱ | 商品群 Ⅲ |
合計 |
|||||||
A社 |
B社 | C社 |
D社 |
|||||||
売上高 |
100% |
100% |
100% |
100% |
100% |
|||||
売上原価 |
% |
% | % | % |
% |
|||||
売上総利益 |
% |
% | % | % | % |
下記の事例でご説明します。
売上・原価明細 (前期) (単位:百万円)
商品群 Ⅰ |
商品群 Ⅱ | 商品群 Ⅲ | 合計 | |||||||
A社 | B社 | C社 |
D社 |
|||||||
売上高 |
300 |
100% | 100 | 100% | 200 | 100% | 600 | 100% | 1,200 |
100% |
売上原価 |
270 |
90% |
80 | 80% | 140 | 70% | 570 | 95% | 1,060 |
88% |
売上総利益 |
30 |
10% | 20 | 20% | 60 | 30% | 30 | 5% | 140 |
12% |
売上高金額の商品群別順位は 商品群Ⅲ→商品群Ⅰ→商品Ⅱ
売上高金額の取引先別順位は D社→A社→C社→B社
売上総利益金額の商品群別順位は 商品群Ⅱ→商品群Ⅰ→商品群Ⅲ
売上総利益金額の取引先別順位は C社→D社・A社→B社
売上総利益金額の商品群別順位は C社→A社・D社→B社
売上総利益率の取引先別順位は C社→B社→A社→D社
となります。
利益金額、利益率から想像するに、
この企業は商品群Ⅱに強みを持つことが解ります。
この表だけでは分析に限界がありますが、
C社のような取引先を増やしていくことが望ましいでしょう。
とはいえ、商品群Ⅱのマーケットが小さい等、
取引先を増やせない事情があるかもしれませんし、
利益金額、利益率が低くても、赤字でない限り
資金繰りを維持するには売上高金額も無視はできません。
この表をダイジェスト版に記載することによって
企業の強みを表現するとともに
企業の経営課題も
銀行と共有することができます。