財務コンサルティングBLOG

決算説明に行くべし! ④

IR | 2015年3月18日

財務コンサルタントの城戸です。

今回はダイジェスト版の
「②品目別または販売先別の売上高と売上原価」について書きます。

銀行に伝えたいポイントは「ビジネスモデルと強み」です。

決算書では、売上高の一行で計上されていますので
その企業がどうやって儲けているかがわかりません。
企業の「強み」は以下の表で表現できます。

売上・原価明細                        (単位:百万円)

商品群 Ⅰ

商品群 Ⅱ 商品群 Ⅲ

合計

A社

B社 C社

D社

売上高

100%

100%

100%

100%

100%

売上原価

%

% % %

%

売上総利益

%

% % % %

下記の事例でご説明します。

売上・原価明細 (前期)                      (単位:百万円)

商品群 Ⅰ

商品群 Ⅱ 商品群 Ⅲ 合計
A社 B社 C社

D社

売上高

300

100% 100 100% 200 100% 600 100% 1,200

100%

売上原価

270

90%

80 80% 140 70% 570 95% 1,060

88%

売上総利益

30

10% 20 20% 60 30% 30 5% 140

12%

売上高金額の商品群別順位は     商品群Ⅲ→商品群Ⅰ→商品Ⅱ
売上高金額の取引先別順位は     D社→A社→C社→B社

売上総利益金額の商品群別順位は  商品群Ⅱ→商品群Ⅰ→商品群Ⅲ
売上総利益金額
の取引先別順位は  C社→D社・A社→B社

売上総利益金額の商品群別順位は  C社→A社・D社→B社 
売上総利益率
の取引先別順位は    C社→B社→A社→D社

となります。

利益金額、利益率から想像するに、
この企業は商品群Ⅱに強みを持つことが解ります。

a0001_011510

この表だけでは分析に限界がありますが、
C社のような取引先を増やしていくことが望ましいでしょう。

とはいえ、商品群Ⅱのマーケットが小さい等、
取引先を増やせない事情があるかもしれませんし、
利益金額、利益率が低くても、赤字でない限り
資金繰りを維持するには売上高金額も無視はできません。

この表をダイジェスト版に記載することによって
企業の強みを表現するとともに
企業の経営課題も
銀行と共有することができます。

 

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