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財務コンサルタントの城戸です。 独立して10年目を機にホームページを開設、ブログを始めさせていただくことにしました。 私は大阪で中小企業と銀行の中をとりもつ(=財務コンサルティング)仕事をしています。…
財務コンサルタントの城戸です。
今日の日経新聞の一面に
「銀行規制17年ぶり転換
持ち株会社傘下で新事業可能に」
とありました。
現在は、銀行、証券会社、保険会社、リース会社の
金融業しか子会社として傘下に持てません。
それが、スマホ等で支払を運用するIT会社や、
購入した国債を運用する会社を傘下に持つことができるように
法律を改正するとのことです。
いまひとつイメージがわかないまま新聞を読み進めると
5面に「金融・IT融合に危機感 銀行規制転換 国際競争後押し」
とありました。
「Fintech(フィンテック)」という造語があるようで、(知らなかった!)
金融とITの融合が海外では進んでおり、
インターネットを活用した決裁や資金調達は拡大しているとのこと。
もっと解り易い解説では
「アマゾンが、自分のショッピングモールに出店する企業に融資できても
銀行が顧客を集めて仮想ショッピングモールを作れない」
とありました。
なるほど!ちょっと身近なことと理解できました。
この規制緩和が、銀行と経営者様にどのような影響を与えるのかを
考えてみます。
まず、銀行サイド。
大きくは、国内外の資金決済会社や
ショッピングサイト運営会社等、
異分野の企業を買収することが可能となります。
グループとしての収益を伸ばせます。
一方、現行規制されている理由の
「銀行の産業支配」に繋がりかねない。
小さくは
現場・現実・現物しか信じない(=審査できない)銀行が
仮想の世界(=IT企業の可視化できないビジネスモデル)を理解し
今まで以上に企業・ビジネスに対する目利きを要求されることとなります。
次に、経営者様サイド。
資金調達に苦労されているIT企業経営者様には朗報となるのかも!
不動産等の資産は乏しい、又、創業間もないIT企業は
無担保の融資や保証協会付融資に頼らざるを得ず、
大きな資金調達が難しい。
目の前のチャンスを逃してしまうこともあったのでは?
銀行がIT企業を傘下に持つようになれば、
その目利きが向上し、
また、傘下のIT企業との提携等から
資金調達の道が開けるのではないでしょうか。
20年前、ゲームソフト開発会社に融資できなかったことを
思い出しました。
当時の銀行は、融資審査ノウハウを持っていませんでした。
個人的には、
融資審査ノウハウが多様化してくることに興味深々です!